妄想ファンタジー小説「天空のつぶやき」前編

神様 「さてさて、次の受胎希望者は・・・。第三子、男児希望。育児に熱く、子供好き。環境、健康ともに問題なし     と。・・・おや?直近の調査報告に警告チェックが入っておるぞ。次女のトイレトレーニングの停滞、にも      関わらず生意気な言動、長女の食欲不振と妹いじめ、姉妹喧嘩の仲裁、一日中続くごっこ遊び、マイペ     ースな夫は育児に無関心。これらの要因によって、かなりのストレスがたまっている。イライラが慢性化     し、酒に頼り、こどもを怒鳴ってストレス発散しようとするも逆効果、と。むむ!!虐待危険度レベル4       か・・・かなりまずいぞ。このような母親のもとに生まれる勇気のあるものがおるかのう・・・。」
 
天使 「わたしがいきます!」
神様 「おおっ!お前は確か・・・無数の傷を負いながらも、幾度も立ち上がり戦い抜いたという伝説の猛 
     者!!・・・もう傷は癒えたのか?」  
天使 「はい。・・・わたしは多くの人を傷つけました。生まれ変わって、人の役に立ちたいのです!」
神様 「しかし、母親に虐待される危険性、姉たちにいじめられる可能性は大だぞ!」
天使 「体力には自信があります。それに・・・わたしにはわかるんです。この母親、本当は愛情深く、子供と遊ぶ     のが大好きなんです。ただ・・・今は疲れてて、自分を見失っているだけ。わたしがきっと、笑顔を、・・・そ     して愛を取り戻して見せます!」
神様 「なぜそこまで・・・もしやこの母親というのは・・・!?」
天使 「はい。・・・戦乱のさなか、支配者によって引き裂かれた・・・わたしの恋人でした。彼女の歌声は誰よりも      優しく・・・」
神様 「わかった・・・お前に任せよう。ついにその想いが遂げられるのだな。・・・おおーい!!誰か、おらんか          !!すぐに手配をしろ!この母親にはしばしの安静を言い渡して娘達と引き離し、休息の必要性と子供      達への愛情を再認識させるのじゃ。そしてこれが、喧嘩ばかりしている姉妹の結束を強め、ひいては妻      の働きぶりを疎ましいとさえ感じている夫に妻の存在の大きさを知らしめる手助けとなるであろう。・・・さ      あ、準備にとりかかれい!!」
 
神様 「・・・さて、それではおまえに、これからの十月十日、胎児としての心得を教えてしんぜよ・・・ん!?おいっ     待て!!まだ話はおわっとらんぞ!!こらっ、そんなにピョンピョン飛び跳ねては雲が抜ける・・・ああ~     っ!!」
 
      ズボッ!!    ひゅ~~~~~~~~!!
                                                      <<後編へ続く>>



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